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犬山に来て良かった!

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春の犬山を雅やかに彩ってくれた桜も、すっかり遠い夢の記憶の片隅に仕舞われてしまったかのよう…、木々の若芽が生き生きと眩しく輝く頃となりました。
庭には花水木が満開です。

去る4月5日、6日の犬山祭りでの事…
昔から“一日は雨が降る…”と言われている犬山祭りですが、今年は二日間ほぼ好天に恵まれ、遠路遥々、又近隣より多くの皆様にお越しいただけ、大盛況となりました。
大変有り難く感謝致しております。

犬山の街中が人で溢れかえる中、県外よりお越しの二人連れのおじいさんが…
「こんなに素晴らしいお祭りが見られたのは本当に良かったけど、犬山は親切な人が多くて良いとこやね〜」と。

何でも、げんこつ飴が買いたかったらしいのですが、異常な迄の人混みの中、どこへどう行けば良いのやらわからなくて、間近にいた女子高生に聞いてみたところ、
「美味しいお店に連れて行ってあげます〜」と、当店迄案内してくれたそうです。
道すがら、彼女達から色々犬山の話が聞けたそうで、お二人のご老人、「綺麗な子達がわざわざここまで連れてきてくれました!」と大層喜んでみえました。
げんこつ飴もとてもお気に入り頂け、「美味しいげんこつも買えて良かった。又来ますね〜」と、ご満悦で当店を後にされました。

彼女達の自然な振舞いのお陰で、犬山ファンが増えたようです。

お客様より、「犬山には親切な人が多いですね。」というお言葉を頂戴する事はよくありますが、
歴史と文化が息ずく犬山は『おもてなしの心が通い合う犬山』でもあります。
犬山での散策途中、お尋ねになりたい事等ございましたら、観光案内所や各店舗は勿論、道行く住民の皆さんにもお気軽にお聞き下されば宜しいかと思います。

ところで、今や全国的に有名になった犬山祭りですが、私はこちらに嫁ぐ迄、個人的にはその存在を全く知りませんでした。
当時は今ほど有名ではなかったような気もします。

実は犬山祭りを始めて見たのは犬山に来て二度目の春。
しかも、二階のカーテンの隙間からこっそり覗き見、、、

初めてのお祭りは、長女が3月末に産まれ、実家に帰っていましたので、心にも留めていませんでした。

結婚と同時に、一人暮らしになってしまった88歳の先代(主人の祖父と兄弟)の養子になった主人も、犬山で産まれ育ったのではない為仕方ないと思いますが、何故か、こんなお祭りがあることをきちんと知らされていませんでした。

昔は、車山のある町内には嫁に出すな、とも言われていたようです。

犬山祭りでのお囃子の小太鼓担当の子供達が身に付ける絢爛豪華な『金襦袢』
昔は嫁の実家が用意したとか…
高級車が買える位の誂え物だそうです。

当町内では町内所有のものを使わせてもらっておりますが、個人で用意されるというお話も聞いた事があります。
近年は夜車山の際にLEDの電飾が付いている金襦袢も見受けられ、我が家の息子の頃と思えば随分派手になりました。

嫁いで二年目の春…病に臥して一ヶ月程入院していた先代は、確かに「犬山祭りには帰るから」と言ってはおりましたが…、土日の犬山祭りを控えた木曜の夜に逝去。

「町内の人とは絶対接しないように。シャッターも閉めておいて!お祭りが終わるまで葬式は出来ません!」と町会長から言われるも、意味不明…

犬山祭りは神事なんですよね。
今でもお祭り前には、御不幸等のあったお宅の人は必ずお祓いをしてから参加しないといけない事になっておりまして、直前の葬式なんてとんでもない事態…。

お祭り運営に支障が出るといけないので、、、ということでした。

犬山祭りの翌日の片付け、夕方の山下しが済むまではずっとその状態。

友引等重なってしまった為に一週間後の木曜に荼毘に付す事となってしまい、その間は家で安置。

何もまさかこんな形でお祭りを見に帰らなくてもいいのに…
それよりも、何というところに嫁に来てしまったのかと思ったりもしました。

380年もの伝統ある素晴らしい犬山祭りを守り、続けていくためには、各町内の人々の強い士気、熱い思いの賜物…一言では言い表せない大変な事もいっぱいありますが、今ではすっかり犬山祭りに魅せられています。

残念ながらゆっくり見物は出来ませんが…

こんな写真しか撮れませんでしたが、犬山祭りの画像や映像は、検索して頂ければとても素晴らしいものが沢山見て頂けます。
からくり、どんでん、車切り…やっぱり直に見て頂くのが一番!

一見の価値あり。感動間違いなしです。

来年の四月第一土日は是非、犬山祭りへお越し下さいますよう、お待ち致しております。

わざと、お祭りの事言わなかったのかもしれませんね…