固いつぼみだったハナミズキの花が、桜からのバトンを受けて、
ポンとはじけ一気に満開となりました。
引き続き、新型コロナウィルス感染症対策に伴い、犬山市の主要観光施設は閉鎖となっております。
残念ながら中止となりましたが、4月4・5日予定の犬山祭の頃は、辺り一帯が本当に見事な零れ桜。
好天続きで絶好のお祭り日和でしたのに。。。
来年は無事皆様に、春の犬山を思う存分楽しんでいただく事ができるよう心より願っております。
心にちょっぴり刻んでいただければ・・・
豪華絢爛、実際に間近で見る迫力は、とてもとても素晴らしいものです。
検索すれば、沢山の動画や画像がアップされていますので、是非ご覧くださいませ。
「コロナ終息後の行きたいリスト」の春一番の項には、『犬山祭』とお記し下さいね。
早いもので今年4月は夫の十七回忌。
こちらに嫁いでからの生存中と亡くなってからがほぼ同じ年月となってしまいました。
出会いと別れも何故か同じ日なんですよ。。。
平成元年4月に私の代になりましたが、
夫はサラリーマンでしたので、げんこつ屋としては本当に細々とただ続けているだけ・・・
という感じでした。
亡くなった時、3人の子供達は小・中・高校生。
慌ただしい毎日ながら、犬山が最も衰退していた時期でしたので、仕事はどちらかというと暇。。。
夫が亡くなった翌年に見兼ねた私の両親が、「げんこつ屋は辞めて働きに出た方が良いのでは?」
と説得にきている最中に、テレビ取材依頼の電話があり、そんな話はうやむやに。
その辺りからだったかと思いますが、少しづつ色々なことが動き出し、街に活気が出始め、
見違えるほど賑やかな犬山に様変わり。
夫亡き後、お陰様でわたくしもゆっくり休む間も殆どなく、色々なことに追い立てられながら
あっという間に過ぎゆく日々を送っておりました。
今現在「緊急事態宣言」が発令中のため、城下町内はあの頃のように静まりかえっています。
本業が暇になってしまったのは大変な痛手ですが、
食事の準備、庭の手入れ、その他色々好きなことをゆったりとしながらのステイホーム。
10余年振りかの休憩がもらえたと思って過ごしております。
そうそう、先代のおじいさんも4月の桜満開の犬山祭直前に亡くなっています。
平成元年当時は、家族葬というやり方も無く、家で葬儀をする形が主でした。
犬山祭は針綱神社の祭礼のため、「お祭り全ての事が終わるまでは葬式は出さないで」と言われ、
初七日でやっと葬儀ができました。
犬山の事を全く何も知らずに来てしまいましたので、
その時に親戚から色々な事をみっちりと教わったという記憶です。
入院中、「お祭りを見に帰る」と、何度となく言っていましたが、まさかこのような事になるとはと、
驚いたものです。
犬山に来てから、野を超え、山越え、谷超えて、本当に色々なことがありましたが、
今では「あんなこともあったかな~」と思えるようにもなりました。
きっとこのコロナウィルスの事も、いつかそう思える時が来るでしょうね。
どんな嵐が来ても、土砂降りの雨が降っても、春の訪れとともに開花する桜。
元気でいられれば又お会いすることも、笑いあうことも出来ますよね。
来年は皆でゆったりとお花見の出来る平和な世の中になりますよう、
来年の桜は、日本中で競い合いながら最高の美しさと安らぎを振りまいてくれることと信じています。
皆様どうぞ引き続き気を付けてお過ごし下さいませ。