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犬山ご縁ろうそく

爽やかに澄み渡る青空の下、芽吹いた若葉がいっそう色濃く、

様々なグリーンのグラデーションが眩しい今日この頃。

秋には一帯が美しい錦絵となるこちら犬山ですが、中でも尾張のもみじ寺として名高い

寂光院さんの新緑の青もみじは、この時期一見の価値があります。

 

秋とは違った感動に、思わず深呼吸!

肩の力がすぅ~っと抜けるような気分になります。

四季折々、いつお越しいただいても情緒豊かな犬山です。

春先から気温の変化が目まぐるしく、犬山祭りを待たずして一気に迎えた桜花爛漫の頃、

 

犬山祭り、ゴールデンウィークと、春ならではの美しさに包まれた犬山へ、

とても多くの皆様にお運び頂け、大変有難く思っております。

犬山の名物であるげんこつ飴は、お店によっての特徴が全く違う中で、

わざわざ当店のげんこつ飴をお求めにお越しくださいましたご常連の皆様はじめ、

新たに藤澤げんこつファンになっていただけた多くの皆様のお蔭で、

美味しい笑顔の輪が又々大きく広がり、そして良いご縁が繋がり、感謝の気持ちでいっぱいです。

去る4月7・8日に開催されました第384回犬山祭りは「一日は雨になる」という言い伝えがあるなかで、

今年は寒いながらも二日間共に好天に恵まれ、13輌の車山が繰り広げる伝統ある歴史絵巻に

お祭り好きな皆様を十二分に魅了してしまった事と思います。

13輌全てに365個の提灯が灯される『夜車山:よやま』

昼間の勇壮な面持ちから一転、美しく何とも言えない幻想的な世界に包まれます。

このやわらかな灯りのゆらめきは、今でもろうそくを使っているからなんです。

『この歴史ある犬山祭りの夜車山の灯りの一つを、皆様の願いを込めて灯してみませんか。』

と、今年から犬山祭保存会による新たな取り組みが始まりました。

 

夜車山で使用するろうそくを奉納いただき、皆様の無病息災を願いつつ、犬山祭りで使わせていただきます。

犬山祭りと犬山祭りを愛して下さる皆様、そして犬山祭りに携わる町衆とのとても良いご縁が、

受け継がれた歴史を更にながく後世に繋げてゆける事になるかと思います。

大変多くの皆様にご賛同頂けたお蔭で、今年の夜車山は一層温かみのある灯りだったように感じました。

 

来年の犬山祭りには、こんな形でのご参加はいかがでしょうか。

既に当店舗は、犬山市登録有形文化財建造物として認可いただいておりますが、

「犬山市歴史まちづくり賞」をいただきました。

風情ある犬山の城下町も、空き家となってしまった素敵な古民家が次々取り壊されてゆく

ちょっぴりさみしく、又残念な現状の中、伝統的な建造物を残していくための意識の醸成を

図るために実施が始まったそうです。

賑やかな本町筋から一本入った静かな通りに佇むこの店舗で、

犬山の代表的な名物であるげんこつ飴を作り続けながら、

わざわざお訪ね頂いた皆様に、ほっとしていただける空間でもあればと思っております。