暑さ寒さも彼岸まで、とはよく言ったもので、ずいぶんと過ごしやすくなりましたね。
庭では、お彼岸の入りとともに彼岸花が顔を出し、季節の変わり目を告げてくれました。

伝統と歴史ある犬山の城下町で、春一番に華々しく開催される「犬山祭」
13輌の車山(やま)全てにそれぞれストーリーのある「からくり」が設えられ、
巡行中の「どんでん、車切り」は引き手のてこさん達の力自慢の技で、迫力満点!
夜には365個の提灯の灯りの揺らめきに、犬山城下は何とも言えない幻想的な雰囲気につつまれます。

お昼間も夜も見どころ満載の犬山自慢のお祭りです。
当町内:鍛冶屋町も「壽老臺」という車山を有しています。


8月お盆の頃には、車山の幕などの虫干し、お祭り時に破損した六角提灯の張替えをいたしました。


一年を通じて当番班が中心となり、次の春に向けて着々と準備が行われます。
車山蔵を持たない当町内の車山は、通常本町通り「どんでん館」にて展示してありますが、
今年は数年に一度の点検のため、お祭り終了後に解体。


これも車山の維持をしていくための重要な項目の一つです。
この地に嫁いだ40年近く前は、6年に一度の当番でしたが
諸事情により今では一年おきに当番が回ってくることになりました。
中々大変ではありますが、普通では経験のできないこの様なことに関わらせていただけるのも、ある意味幸せなことなのかもしれません。
2023年コロナ後初開催、3年ぶりの犬山祭では、
二人の孫が初上がり(お祭りのお囃子デビュー)させていただきました。


6人のうち5人が初上がりで、もう一人も一度しか経験がないため、
通常連夜1週間ほどの練習期間のところ1ヶ月ほど日々練習。

皆とっても頑張りました!!
小太鼓だけでは練習にならないため、お付き合い下さった大人の皆様方には感謝しかありません。
その時ママさん達で、「背負いの脇に桜の花をあしらいましょう」となり、
それなら、せっかくなので皆お揃いにしたらどうかしら、とお祝いの気持ちも込めて私が担当いたしました。
若かりしOLだった頃、勤め先のレクリエーションで深雪アートフラワーの教室に参加していたことを思い出しながら・・・
一年で最も忙しい時期でもあり、布を染めてコテで形作って、なんてことはとてもできないので、
既成の花で作成!


満開の桜の中での久しぶりのお祭りに、無事華を添えることができたのも思い出の一つです。
6月には、20年に一度の伊勢神宮の式年遷宮「御神木」をお迎えするパレードがありました。
御神木の前後に3輌ずつ、6輌の車山が供奉し、犬山城下町での盛大な御木曳の行事となりました。

10月25日(土)・26日(日)には『からくり町巡り』が開催予定です


車山の運行はありませんが、城下町内の各会場にて「からくり」の上演があります。
お祭り時には車山の一番高いところでの披露ですが、目前で観覧できるのは魅力的!
来年春の犬山祭に思いを馳せながら、お楽しみくださいね。
豊かな自然に囲まれ、歴史と伝統が息ずく犬山。
様々な由緒ある行事を、住みながらにしてすぐ間近で見たり、経験することができる
中々良きところでもあります。
もちろん、四季折々の見どころもたくさんの犬山は、
観光としてお越しいただくにもとても良きところです!
この秋ならではの犬山もぜひともご堪能ください。
気温差が多い今日この頃、皆様お身体に気を付けてお過ごしください。
夏のお疲れが出ませんよう、くれぐれもご自愛くださいませ。