寒暖差が激しい今日この頃。
新型コロナウィルスのことも心配ですね。少しでも早く終息の方向に向かうことを願いつつ、
皆様どうぞくれぐれもご自愛くださいますよう、気を付けてお過ごし下さいませ。
こちら犬山では「城下町 おひなさまめぐり」が好評開催中です。
犬山城下の各施設(2月29日~3月15日まで休館)、店舗等にはとても素敵なお雛様が飾られています。
当店に於きましても、ご来店の皆様にお愉しみいただいております。
桃の節句とも言われ、定番の桃の花を飾ろうと思いましたが、かわいらしい花姿、何とも素敵な色合いのお花
と目が合ってしまいました。
エピデンドラムというラン科の花だそうで、和モダンな良い感じとなりました。
ところで、もう5年も前の事となりますが、当店舗は「犬山市登録有形文化財建造物」に認定され、
構造の補強、耐震などの工事を行うとともに、店舗内外の改修もいたしました。
その際に大工さんから、
「犬山の代表的な名物を作っていることですし、せっかくなので犬山らしさをあしらってもいいのでは、、、
外壁に犬山焼のタイルを入れたらどうでしょう。」
と、ご提案をいただきながらイメージが全く固まらず、気にはなりつつ頓挫状態。。。
そんなところに、3年ほど前から尾関作十郎相生陶房さんの陶芸教室作品展でのお土産として
げんこつ飴や焼菓子のご注文を賜るようになったご縁で、思いが再燃。
ご相談したところ快諾くださり、昨秋やっと完成いたしました!
何の知識も無く、勝手に思ったままを色鉛筆でささっとラフに描いてお渡ししたのですが、
見事な出来栄えに大感激。
大工さんも、「ほとんど反りも無く、大変素晴らしい出来ですね!」と言われましたが、
「でも、貼るのは大変かも・・・」とも。
そういうお言葉はあまり気にせず、さてさて細かいタイル等々どのように並べたら、、、と夜通し何度も試行錯誤の繰り返し。
何度も言いますが、左官の知識も全くないままデザインしてしまいました。
やっぱり、何が大変だったかというと、このタイルを貼り付け完成させる工程が、とんでもなく難儀な作業だったようです。
工業製品のタイルではないので形は微妙に個性的(わざとそうしてもらったのですが、、、)
全てのタイルに番号を振り、一枚ずつ壁に下書きをし、間違わないよう壁にも番号を入れ、目地を込むのも壁材を塗るのも細かな作業の連続。しかも割ったら大変。
作業をしながら「ああ骨が折れる、骨か折れる・・・」
と、ちっちゃ~い声でおっしゃっているのが何度も聞こえてしまい、申し訳なく思っておりましたが、
さすが75歳の大ベテランの左官の親方の成せる技はお見事。
たまたまこの親方と犬山焼のご主人が同級生で、それぞれの方より
「あの人に頼んだのなら間違いないわ!」
との折り紙付きでしたので、安心してお任せ出来ました。
いつの時も、とても多くの良い方々との良いご縁に恵まれ、
皆様の暖かい思いがいっぱい詰まっている藤澤げんこつ。
有難く感謝の気持ちでいっぱいです。
犬山焼の窯元さんにては、陶芸・絵付け体験が出来ます。
陶芸教室をしてみえるところもありますので、オリジナル・マイカップなど
作ってみるのも楽しいですね。
昨今の犬山は、若い方々にも好まれる今風のインスタ映えするものを扱うお店が増え、
そのおかげで幅広い年齢層の皆様に足を運んでいただけるようになり、
観光地として賑わいあふれ、いつの時にも楽しんでいただける街となりました。
そんな犬山で、新しいことを楽しみつつ、歴史ある犬山の脈々と受け継がれてきた
古き良きものにも触れてみるのも又違った発見もあり良いものかと思います。
まさに『本物を求めて、犬山へ』です。